入居率を上げたい!選ばれる賃貸住宅へ
近年多い不動産管理のお悩みとしてよく上がってくるのが、
空室率の上昇、入居期間の短縮化、家賃の下降、ローン金利上昇、敷金・礼金の無料化、建物の老朽化、入居者の高齢化などかなと思います。
前回のコラムは、「入居者の高齢化」について書きましたので、今回は、空室率の上昇、入居期間の短縮化に対してどんな対策があるかなどに触れてみたいと思います。
1.近年多い不動産管理のお悩み①_入居期間の推移 |
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前回のコラム「入居者の高齢化」において、高齢者の入居期間が長期化しているということをご紹介しました。これは、ファミリー層にも同様の傾向が見られます。一方、学生は短期化が進み、単身社会人は長期化と短期化の二極化が進んでいるようと読み取れます。
その中でも、学生の入居期間短期化に対する原因としては、ベース値として、大学院への進学率が下がっていることが一つ言えると思います。女性が短期大学から四年制大学への進学率が上がりましたが、男女ともに大学院進学率は減少傾向です。
(出典)男女共同参画白書 令和4年版 より作成
単身の方については、数年前まで長期化傾向がみられていましたが、コロナ禍を経て短縮化に転じると予想しています。
2019年度以降はコロナ禍によって、収入が減ったり、リモート授業やリモートワークの普及により都心部での一人暮らしの必要性がなくなったことで、単身用の集合住宅から地方へ移住したり実家へ帰ったりという動きがありました。その傾向が落ち着いてきていますが、今後は他の理由で短縮化が強まるのではと考えています。
背景として考えられるのは、大きく以下の4点です。
これらの背景に対して、自分だけの意志で選べる選択肢が広がって住替える傾向がより強まると考えられます。
(出典)令和2年版厚生労働白書 厚生労働省 より作成
2. 近年多い不動産管理のお悩み②_空室率の上昇 |
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コロナ禍でリモートワークが普及したことにより、都市部に住む必要がなくなり、一時的に都市部の住居需要が減りましたが、少しずつ需要が戻りつつあります。ただ、日本の人口が減っているため、空室率のリスクは今後も強まっていく傾向は変わりません。
3.入居率向上アイデア 消費者傾向のご紹介 |
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空室率が上昇し、住替えに対するハードルが下がっている中で、ご自身が経営する集合住宅が選ばれるためには借りる人の理由を作ってあげることだと思います。
と、言われましても… という感じだと思いますので、面白い消費者傾向をひとつご紹介します。
コロナ禍を経て、趣味・レジャーの選択肢が変わり、三密回避でキャンプ、ツーリング、家の中でショッピング・ライブ・映画鑑賞などが人気になり、それらを楽しむためのグッズや家電の需要が伸びました。
その流れで、大型・普通二輪の免許取得者が増加しています。これまの傾向では男性且つ10~20代の免許取得者が多かったですが、近年は、女性の免許取得者が増えてきたり、30~40代の取得者が増えています。
SNSやYouTubeでツーリングを楽しむバイク女子を見る機会が増えたこと、女性や初心者に優しいモデルのバイクが増えたこと、周辺グッズが女性向けにデザイン性が上がったこと、などが理由としてあるかと思います。
しかし、ここで出てくるのが駐車場問題。バイク用駐車場に十分用意があるアパート・マンションは少なく、ある物件探し総合サイトで探してみましたが、バイク置き場ありの物件は全体の約20%でした。しかしながら、その中には原付のみ可というものも含まれます。
そのため、大型・中型二輪を持つ方は個人で自宅から離れた場所に借りることが多いようですが、雨風や盗難の心配が付きまといます。
そのような中、自分が住む建物内に保管できる、ましてやガレージや居室内など自分のスペースに保管できるならなおさら安心です。バイクを趣味にする方にとっては、物件選びで何にも代えがたいメリットになると思います。特徴が平均的な賃貸住宅よりも、例えば、バイク駐車ができるガレージ付居室の方が、ライダーズにとっては選ぶ確固たる理由ができると思います。
ライダーズ向けの物件を取り扱っているサイトいくつかありますが、こちらステキだったので一例としてご紹介します。
【ご参考】 東京ガレージ バイクガレージハウス一覧
アフターコロナにおいて、単身入居者の入居期間の短期化が予想できます。
以下の背景に対して、自分だけの意志で選べる選択肢が広がって住替える傾向がより強まると考えられるからです。
人が動きやすい状況ということは、キャッチしやすい状況とも言えます。
その先にご自身が経営する賃貸住宅が選ばれるような仕組みを用意しておくことが重要です。
その一つのアイデアとして、注目されて市場が広がっている大型・中型二輪が安心して保管できる住宅をご紹介しました。
いろんな課題に対する不安を取り除いて、広く入居者を受け入れられるようになれば嬉しく、私たちもお手伝いできればと思います。
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